健診後のフォローアップ

健診を行い、がんの疑いがあるといわれて受診勧奨した場合にはきちんと受診者が病院受診に結びついたかどうかのフォローアップを行う必要があります。多くの施設では、紹介状に病院用返事を入れて置き、実際に病院を受診したかどうかわかるようになっています。その際、三か月がたっても返事が届いていなければ再度通知し、病院受診の徹底を促しています。経年受診者の画像情報をカルテとして管理していく必要もあるでしょう。この個人画像カルテによって甲状腺結節や、肝血管腫などの刑事的なサイズの変化などに気づきやすくなっています。がん以外のたとえば生活習慣病に関する点では、高血圧、糖尿病、脂質異常症などでは自覚症状がないので受診干渉をしたとしても患者の理解の不足もあり、病院を受診しないというケースも多いです。まず人間ドック健診専門家に与えられている使命はこのような受診者に精密検査や治療の重要性をきちんと伝えることである。またドック健診委の結果説明の時に病院に行くといっていたとしても実際に行ったかどうか確認する方法も必要でしょう。やはり病用返事などの方法を一般化し、病院を受診するということを確実なものにしたいですね。また要経過観察のフォローアップは少し難しいです。医療機関でこの程度の数値なら病院に行く必要はないでしょうと言われ、おこって帰ってくる受診者もよくいます。なので要観察程度のレベルの検査結果の患者には可能ならば人間ドック健診機関自身でフォローアップを行い、より正しい指導を行うほうが良いと思われます。薬を飲むほどではないが、その数値がそのまま上昇してしまうのか、はたまた下降して正常値に戻るのか念のために確認したいところではあります。また肥満が解消されたり、禁酒などにより生活習慣が改善し、数値の改善が見込まれるような受診者にも検針期間のスタッフがかかわることができれば医療費削減に結びつくという可能性も秘めています。これらのようなシステムを作れるかどうかが今人間ドック健診界に与えられている過大なのではないでしょうか。