問診の必要性

医療における問診の意義というものは自覚症状や既往歴、家族歴などから診断の手がかりを得ることにあります。しかし、人間ドック健診による問診というのは少し意味合いが変わってきます。何らかの患者からの訴えがあって受診する一般のクリニックと違って、何か異常がないかを発見するためだからです。まず、なにも症状の討手がなくても基本として、既往歴、現病歴、そして家族歴を聞き出すということはとても大切です。地域包括ケアシステムなどで多くの医療関係者が受診者の情報を共有して連携するためにはなくてはならないものであり、今後は人間ドック健診が既往歴や現病歴、そして家族歴を更新し必要に応じて情報提供できることが大切なのではないかと考えています。予防医学における問診というもは、適正体重の維持、飲酒の自制、禁煙、運動習慣、睡眠時間、間食の有無、朝食の習慣などの7項目についてこの該当項目が多いほど健康状態がよく、死亡率が低く、生活習慣病の危険因子の把握と予防に有用であると認識されるようになりました。その後の検討によって疾病スクリーニングに対しては特異度がひくいことから、健診における問診というのは診断の支援には不向きなのではないかと考えられており、生活指導のための項目の検討に重点が置かれています。たとえばうつ病などの精神疾患は本人が自覚して受診することは少ないので、問診によってその兆しを見つけ、早期診断早期治療につなげていくことが大切になってきます。問診というのは情報の収集を目的とした臨床技法でありますが、今日では医療面接として学生のうちから指導実践されています。医療綿製ツ葉コミュニケーションを重視した臨床の技術であり、情報収取だけでなく、信頼関係を構築して診療への参加促進をも目的としていて、生活指導が重要視される人間ドック健診の面談医が習得する技術だと思われています。

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