アンモニアの基準値というのは、30〜86μg/dlだそうです。
アンモニアというのは、体内のタンパク質や核酸が分解される、あるいは腸管内で食事中のタンパク質が分解されることによりつくられるそうです。
アンモニアはからだにとって有害なものだそうです。
とくに脳や神経系に作用して、意識障害をきたすことがわかっているそうです。
アンモニアは肝臓において、尿素サイクルという反応によって尿素につくりかえられて、腎臓から排泄されることによって処理されるそうです。
肝臓の働きが障害されていると、血液中にアンモニアは上昇するそうです。
また腸管で生成されたアンモニアは吸収された後に、門脈を取って肝臓に運ばれるそうです。なんらかの理由で高濃度のアンモニアがこのルートを通らずに全身に流れてしまう場合もあるそうで、そのときにも血液中のアンモニアは上昇するそうです。
肝硬変などが原因で肝臓に流入する門脈の圧が高くなる門脈圧亢進症というのがその例だそうです。
まれにアンモニアを処理する尿素サイクルの酵素のはたらきが低下する場合も、血液中のアンモニアの濃度が高くなるそうです。
アンモニアが上昇する病気は、劇症肝炎や進行した肝硬変、門脈圧亢進症があるそうです。
これらの病気になると、意識が朦朧としたり、反抗的になったりするそうです。
手が大きく震えるという症状もあるそうです。これを肝性脳症というそうです。
これを放置してしまうと致命的なるそうです。
肝性脳症は、意識に変調をきたすという問題に加えて血液中のアンモニアが上昇していることが診断の助けになるそうです。
健康診断を受けたがらない人もいますが、検査でいろいろなことがわかって、病気を早期に治すことができるのですから、ぜひ、健康診断は受けて欲しいと思います。