人間ドック・健診における事後指導の重要性について

まず人間ドック及ぶ健診を実施するにあたり必要条件がいくつか挙げられる。①対象となる疾病・健康に対するリスクが、現在もしくは将来の重要な健康課題である事②科学的所見に基づいて効果的な治療ないし介入が必要である事③検診後の措置を行える環境・体制が整っている事などである。


つまるところ、検診によって発見されたリスク及び疾病を被験者本人がキチンと理解し、尚且つ生活習慣の改善を出来るだけの働きかけ・支援を行える環境が整っている状況が必要不可欠という訳である。これがしっかり整備されていないと、健診で異常所見等が発見されたとしても、生活習慣の改善や精密検査や治療などの根本の解決に至れない可能性がある。


検査値や画像検査による医療的な情報というのは、一般の人にとってはどこがどう異常なのか等を理解できていないケースも少なくないだろう。それにより、結果表を眺めても再検査や精密検査・治療などの次の行動に繋がらず放置されてしまいかねないのである。それでは健診の意義は薄れてしまい本末転倒ではないだろうか。

年に一度という貴重な健診の機会に、受診者の立場に立って健康にかかわる不安等の相談・提案を行っていくというのは非常に大切なのである。従って、健診の際の説明で医学用語をずらずらと並べてしまったり・医療者による断定的な解釈を述べてしまったり・被験者本人の日常生活で実践が困難な方法を押し付けてしまったりといった事があってはならない。

これらの指導方法も一つ人間ドック・健診の課題といえるのではないだろうか。改めて今、組織的に事後指導の体制を作り、受診者一人ひとりにあった指導を行っていくことが求められている。”

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