睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に平均して1時間に5回以上、あるいは7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸が認められた場合、睡眠時無呼吸症候群と診断がなされます。この症候群は、高血圧症・脳卒中・狭心症・心筋梗塞等を合併する危険が高い症候群とされています。睡眠中に呼吸が止まってしまう要因は大きくわけて2つです。1つ目は、空気の通り道となる上気道が物理的に狭くなってしまう事で呼吸が止まってしまう「閉鎖性睡眠時無呼吸(OSA)」タイプ、2つ目に呼吸中枢の異常に起因する「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」タイプです。前者の場合、首やのど周りの脂肪沈着や扁桃肥大の他、舌根や口蓋垂・軟口蓋等による喉・上気道の狭窄があげられます。後者の場合、つまりは脳から「呼吸してね!」という指令が出なくなってしまっている状態になります。睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度だとされています。