抗ヒスタミン薬の特徴

レボセチリジンは食前でも食後でも効果に影響がないため、食事の時間を気にする必要がありません。一方で、フェキソフェナジンはグレープフルーツジュースを飲むことで、薬の吸収が低下してしまうことがあります。このため、レボセチリジンは薬の効果に個人差が生じるリスクが少なく、安定して高い効果を示すことができるという長所があります。フェキソフェナジンの利点としては、眠気の少なさが挙げられます。眠気を感じていなくても、無自覚のうちに集中力や判断力が低下してしまうことがあり、レボセチリジンなど多くの抗ヒスタミン薬では服用後に自動車運転など危険な作業を避ける必要がありますが、フェキソフェナジンは集中力や判断力への影響がないため、こうした行動への制限がないことが特徴的です。薬剤師は、患者さん一人一人の症状の重さや生活環境を考え、薬の効果と副作用を照らし合わせて、最適な薬を選ぶ必要があります。