ロキソプロフェンとジクロフェナク

ロキソプロフェンとジクロフェナクはどちらも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される鎮痛薬であり、速く効くのはロキソプロフェンで強く効くのはボルタレンです。従って頓服など速く効いてほしい場合はロキソプロフェンを使い、痛みが強い場合はジクロフェナクを使うのが一般的ですが、効果が強いジクロフェナクの方が胃を荒らしやすい傾向があります。ですが、基本的に妊婦や小児には使わないこと、インフルエンザのときに避けた方がよいこと、「アスピリン喘息」には使えないことなど、注意することはロキソプロフェンとジクロフェナクで同じであることに、薬剤師は注意する必要があります。先述のように、ロキソプロフェンはジクロフェナクよりも速く炎症部位に届き鎮痛効果を発揮することが知られており、ロキソプロフェンは速くて15分、遅くとも1時間以内に効き始めることから即効性に優れた薬であると言われています。そのため、痛みを感じた時に飲む頓服薬としては即効性のあるロキソプロフェンがよく使われています。