クレアチンキナーゼ

クレアチンキナーゼとは、細胞の中に含まれる酵素で、別名クレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)とも言います。通常だと、筋肉である骨格筋や心臓の筋肉である心筋に多く含まれています。筋肉細胞の代謝に大切な役割を果たしているのです。

本検査によって、筋肉・心筋の障害を知る手がかりになります。クレアチンキナーゼ(CK)が多く含まれている細胞が障害されると、血中に漏れ出し(これを逸脱酵素という)、CK濃度は高値になります。こういった事が、血清中のCK活性を測定する事で見えてきます。

骨格筋の障害だと、多発性筋炎・皮膚筋炎・筋ジストロフィー、心筋だと心筋梗塞が考えられます。甲状腺機能の低下が起こっている場合には、CKの代謝が抑制され高値になります。これらの病気はその進行に従い、CK濃度は増加傾向にあります。